一と口椎茸のお詰合せ
永楽屋の看板商品
職人自ら日本全国の生産地まで足を運んで手に入れる、国産の原木栽培された小粒椎茸。肉厚な粒よりの椎茸だけを選び、じっくりと時間をかけて炊き上げました。その後、しばらく寝かせることで、醤油の風味と椎茸の旨味が一体となり、まろやかな味わいを醸し出しています。温かいご飯や、お茶漬とも相性の良い永楽屋自慢の一品です。食通でも知られる昭和の女流作家 向田邦子氏の随筆「霊長類ヒト科動物図鑑」に「う」の引き出しの話がございます。「う」とは「うまいもの」の「う」を表し、引き出しの中には彼女が美味しいと思ったものの切り抜きや栞が入っていたそうです。その中に「一と口椎茸」もあり、同氏原作の映画「阿修羅のごとく」の中にも小道具として登場します。上質な暮しを楽しみ、食に情熱を傾けた向田邦子氏。ご愛顧いただいた私たちにとっても懐かしい想い出です。